逢い続ける

2013年7月8日 furin
2週間、別れ話をしてはよりを戻して
きたけれど、ほとほと私もうんざり
してきて・・・
もう無理かも。
と彼が切り出したとき、黙って受け入れた。
だからもう愛人ではないし、結婚前提でもない。
ただの不倫相手。

早速彼は、段ボールに備蓄してきた様々な
日用品、掃除用品、生理用品、薬品、食品
等のストックを詰めだして、忙しくしだした。

私はずーっとベッドで泣いてたけれど、
それにはお構いなく。

そして、私が最後の日くらいはそんなに
慌てて段ボールに回収しないで、二人で
最後の余韻を感じようよと、何度も
お願いして、ようやく彼が一緒にソファに
座って、ベランダで育てた植物たちの成長
を眺めて、網戸からカーテンを吹き上げる
強い湿った風を二人で手をつないで感じた。

こんなに好きになっていたことに、
自分でもびっくり。

人の感情って不思議な回路をもっている。

こんなにせこいおっさんなのに・・・

夕食は、私がレストランで最後だから
美味しいものをご馳走するよと言って
海鮮料理のお店に行った。

けれど、彼は、そこでも一番安い雑炊。

本当にどこまでも倹約家。
私がお金を出すのに悲しかった。
もっと美味しいものを食べてほしかった。
先週もそうだったけど・・・
そして、二週連続見送らなかった。
いつもは、彼の車が見えなくなるまで
手を振り続けていた週末。

そして、今日は・・・複雑に会いたくない
って正直思いつつ、彼が指定してきた場所
へ向かった。
なぜかフルメイクして(いつもすっぴんなのに)
インポートブランドのワンピにカーディガン
ヒールのある黒のサンダルを履いた。
そして、サングラスをして歩いた。
彼の車に向かって真っすぐに。
もう私は、あなたの女じゃないよという意味で。


休みが重なったから七夕に仕方なく
会ったけれど、また印象が変わって
しまって・・・自分自身戸惑う。

ランチは蕎麦店で私だけよく冷えた酒と
旬の鱧の天ぷらせいろ。
彼はカレー南蛮。

彼のことを怖いとは思わなくなった。
彼も改めて私を失いたくなくなって
(自分から何度も別れ話したくせに)
「何か困ったことある?」
「助けになりたいから、本当に困った
ときには言ってね。」とかいう。
「みのわは本当にきれいだね。
さっきもみのわが歩いている姿を見た時
胸がドキドキした。

みのわのことをやっぱりどうしても好き
なんだ」といつものように言う。

この私の複雑はどう表現したらよいか
わからなくなっている。

彼は、狡猾と純粋を持っているから
私が元夫と離婚成立してフリーになり
内因性の突発的凶暴性を許容できる
ように覚悟できたらまた私と結婚前提
でプロポーズしたいという。

私の中にはジギル氏とハイド氏が内存
している。

けれど、彼は実際離婚してないし
私の破滅性衝動性を許容できる訳ない。

恋人として不倫相手として、楽しんだ方が
良い相性なんだ。
下手に真剣に付き合うと傷つく。

私が彼の借りたアパートと車の家賃を
支払っているので(10万強)、出会った
ころと同じホテルへ行った。

私はよわっちいから、狡猾だから、計算
づくだから。
彼と本当に無理と思って別れた夜に
事実婚していた元家人に連絡をした。

そして、彼の存在を隠して話し合い
縒りを戻すことにした。
事実婚の元家人は私と娘とワンコとみんな
で来年消費税が上がる前までに家を買う。
私は、何食わぬ顔をして云うとおりにする
ことにした。
私自身に何の力もないから。

今日のデートは・・・
ランチと夕食(焼肉)はご馳走して貰った。
ホテルでは二回抱かれて、そのたびに
別れたくないって思った。
離れたくないって。抱きしめて、強く
離して欲しくないって。そう感じながら
身体が感じた。心は別。

もう、日用品や食費、ガソリン代
等かからないし、私とは恋人として楽しく
続けていきたいと彼が思っているのだから、
まさに不倫の関係だ。当たり前だと思う。

私はピルをのんでいるしね、
最高の相手だよね・・・

来月から私はフルタイムで働くことになり
お金を稼ぐため。今迄のようにあえない。
週1会えれば良いかな?

彼も、私の容姿と体の相性と、
なによりもまだ好きだという気持ちを
持っていて、それがどうしても割り切れず、
理性より感情が勝っている感じ。
毎朝短文メールをして、夜に私がおやすみと
返すと電話がかかってきて、短く話して切る。

途切れきれない・・・

けれど・・・
私も娘も、もう彼がこのアパートに
泊まることがないから、ほっとしている。

それから金の夜から日の夜まで拘束されて
いる気がしていたのにも解放された。

私は、彼は年を取っているし(といっても
まだ54歳だけど。今から会社を共同で買収
するバイタリティも持ち合わせている強さ
がある)

けれど私はもう、46歳の元事実婚で9年間
近くにいた彼とやり直すことに決めた。
共に生きると決めたから。

今は無理でも(甘いね)
それでも少しずつ彼との
ことは割り切っていくことにする。

割り切るって感情を斬りわけることだから
情深い私にとっては、辛いことだけど
頑張って、彼とは来年かその次の年には
きっぱり別れようと決心しよう。

私を支えてくれた人を大切にしていかなけ
れば・・・


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