2013年4月の読書メーター
2013年4月30日 読書読んだ本の数:7冊
■相似と選択 つれづれノート(20) (角川文庫)
結局読み続けてしまうつれづれ。私は銀色さん一家のメンバーのキャラにすっかり、馴染んでしまってます。考え方やふとした一説、言葉、表現、会話・・・時々心の腑に落ちてきます。
読了日:4月30日 著者:銀色 夏生
■ヘルタースケルター (Feelコミックス)
りりこの生き様が凄まじいです。でも、付き人とその彼まで退屈の紛らわしに使う根性は蔑みます。基本的に性分がねじ曲がっているのですね。見た目はともかく中身まで環境に引きずられている気がしますが、業界では並の魂ではやっていけない厳しさもあるのですね。その辺りの生々しさがよく描かれていると思います。
読了日:4月25日 著者:岡崎 京子
■二重生活
他人を尾行するなんて大胆ですね。主人公の珠が、近所の石坂や愛人を尾行する場面はハラハラドキドキしながら、読みました。最後の珠の行動も、はぁ倦怠感というのは人を嗜癖の分野へ駆り立てるものなんだなと思いました。同棲相手の卓也と雇用主の女優桃子との間には、絶対何か秘めたものがあると思いますが。珠が石坂と隠れて会ったように、秘密って誰しもひょんなことからいとも簡単に抱えてしまうものだから。でも、珠と卓也はお互いに性格が合っているのでこの先幸せに進んでいくんだろうなと思いました。応援したいです。
読了日:4月25日 著者:小池 真理子
■烈しい生と美しい死を
瀬戸内寂聴さんの本は、文章が美しくて心にすっと入ってくるので読みやすい。いつも、心が引き締まる思いで読んでいます。寂聴さんの追いかける強く賢い女像を私も読んでいるうちに魅了されていきます。実際には、個性が烈しく鮮烈な生き様の女性はなかなかいない世の中ですが。けれど、はるか昔には存在したという事実に圧倒されます。
読了日:4月22日 著者:瀬戸内 寂聴
■生きるぼくら
「生きるぼくら」というタイトルで、写メを送り続ける元引きこもりだった人生の前向きさが勇気になりました。もっとお母さんのありがたみを早くに感じることができたら良かったけれど、祖母の繋がりで構築された新しい人間関係と恋愛とがあわさって彼の気持ちをこじ開けてくれたんですね。一度シャッターが閉じると、衝撃的なきっかけが必要なんだなぁと感じる。生きるって素晴らしいけど難しい。ラストがとても感動的でした。
読了日:4月17日 著者:原田マハ
■おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)
中学生の娘と共読した本。最後の姉弟の選択が決定的でした。お母さんの愛情に培われて二人はそれぞれの道を選ぶ強さを身に着けたんだなと想いました。その後の人生を応援したいです。それにしても、二人が小さいころの育児は大変そのものでしたね。夜。泣きは親にとってすごくつらいですから。
読了日:4月15日 著者:細田 守
■贖罪
この本は本当に本人が自分の犯した罪に対して、贖罪の気持ちで書いたものなのか信じることができません。きっと自分だけでは書いてないですよね・・・聞こえの良い言い訳のような気がして・・・けれど、彼女が出会う縁に恵まれて助けてもらえる星の下にうまれた幸運の持ち主だということは伝わりました。
読了日:4月10日 著者:酒井法子
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