娘っこの卒業式の後、本当は三人でお祝いのはずが
娘が友達と打ち上げに出かけてしまったため・・・
私は家人と二人きりで食事をするはめに。
私は完全に心が閉じているので、他人行儀。
今まで、私はおしゃべりで無口な家人に必死に働きかける
パターンだった。
家人はウンウンとただうなずいたり、意見したり
私を否定したり。それが定石だった。
でも、今の私は貝のよう。
嘘みたいな沈黙の席。
無言の食事を終えて、店を出て、車に乗り込んだ。
信号が赤に変わり、家人が私の手を握ってきた。
先日のことを謝ってきた。
「こないだは、仕事のことでイライラしてごめんね」と。
そんな言葉を訊くことすらできず、瞬時に嫌悪感が走り、
もぎとるようにふりほどいてしまった。
家人がショックを受けたことが、さっと表情が動揺で変わる
のが伝わった。
でも、どうしようもない。
両極端の私にとって、それは取り繕うことができない反応
だった。
好き人に対して、甘える。知りたがり。
嫌いな人に対して、嫌悪する。無関心。
私がとっさに手を振り払った事に対して、家人はこだわった。
アパートの駐車場に車を停めて聞かれた。
私はこの時しかない・・・と覚悟を決めた。
「アパートの合鍵を返してほしい」
はっきりとそう言った。
家人が、いつものように威圧的に「別れるつもりだろ」
と迫ってきた。
が、この時は私の心は完全に冷え切っていたから
とにかく返してほしいと言った。
放り投げるように家人が、キーリングからもぎとった鍵を
受け取る。
「もう別れるんだな。それでいいんだな。」
と強気な家人・・・のはずが
振り返るとマスクの上にある双眸に溜まった涙が今にも
零れ落ちそう。
ああ・・・強がってる・・・
いつも家人は強がってる。
そこまで私に対して強がらなくていいのに。
ありのままの家人を受け止め包み込んできたはずなのに。
こんな時でも、我慢するんだ・・・と醒めた気持ちで
潤んだ涙で真っ赤な眼を見つめた。
私は男の人でも、いつも強がらなくて良いと思う。
私の前では、弱さをさらけ出してほしいのに。
そうしたら存分にマッサージしたり、愚痴を聞いて
慰めてあげるのにと思っているし、そう伝えてきたのに、
強情で虚栄心が強い家人には、最後まで伝わらなかった。
家人は本当は弱い人。甘えん坊。
わかっている。
でも、素直になってほしかった。
悲しく思った。
私の「純情」が伝わらない相性。
一途に尽くしても報われない。
家人には、苦しい時に助けてもらい支えてもらった。
だから感謝している。
けれど、この先の人生は共に歩いていけない。
それがわかった気がする。朧気に・・・。
かなしい・・・・(涙)
本当は出逢った縁を一生繋げていきたいのに。
娘が友達と打ち上げに出かけてしまったため・・・
私は家人と二人きりで食事をするはめに。
私は完全に心が閉じているので、他人行儀。
今まで、私はおしゃべりで無口な家人に必死に働きかける
パターンだった。
家人はウンウンとただうなずいたり、意見したり
私を否定したり。それが定石だった。
でも、今の私は貝のよう。
嘘みたいな沈黙の席。
無言の食事を終えて、店を出て、車に乗り込んだ。
信号が赤に変わり、家人が私の手を握ってきた。
先日のことを謝ってきた。
「こないだは、仕事のことでイライラしてごめんね」と。
そんな言葉を訊くことすらできず、瞬時に嫌悪感が走り、
もぎとるようにふりほどいてしまった。
家人がショックを受けたことが、さっと表情が動揺で変わる
のが伝わった。
でも、どうしようもない。
両極端の私にとって、それは取り繕うことができない反応
だった。
好き人に対して、甘える。知りたがり。
嫌いな人に対して、嫌悪する。無関心。
私がとっさに手を振り払った事に対して、家人はこだわった。
アパートの駐車場に車を停めて聞かれた。
私はこの時しかない・・・と覚悟を決めた。
「アパートの合鍵を返してほしい」
はっきりとそう言った。
家人が、いつものように威圧的に「別れるつもりだろ」
と迫ってきた。
が、この時は私の心は完全に冷え切っていたから
とにかく返してほしいと言った。
放り投げるように家人が、キーリングからもぎとった鍵を
受け取る。
「もう別れるんだな。それでいいんだな。」
と強気な家人・・・のはずが
振り返るとマスクの上にある双眸に溜まった涙が今にも
零れ落ちそう。
ああ・・・強がってる・・・
いつも家人は強がってる。
そこまで私に対して強がらなくていいのに。
ありのままの家人を受け止め包み込んできたはずなのに。
こんな時でも、我慢するんだ・・・と醒めた気持ちで
潤んだ涙で真っ赤な眼を見つめた。
私は男の人でも、いつも強がらなくて良いと思う。
私の前では、弱さをさらけ出してほしいのに。
そうしたら存分にマッサージしたり、愚痴を聞いて
慰めてあげるのにと思っているし、そう伝えてきたのに、
強情で虚栄心が強い家人には、最後まで伝わらなかった。
家人は本当は弱い人。甘えん坊。
わかっている。
でも、素直になってほしかった。
悲しく思った。
私の「純情」が伝わらない相性。
一途に尽くしても報われない。
家人には、苦しい時に助けてもらい支えてもらった。
だから感謝している。
けれど、この先の人生は共に歩いていけない。
それがわかった気がする。朧気に・・・。
かなしい・・・・(涙)
本当は出逢った縁を一生繋げていきたいのに。
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