怪物はささやく

2012年8月30日 読書
中学生の娘の読書感想文向けに読みました。
これを読んだ後、娘は大泣きに泣きました。
「最初に思っていたストーリーと違う」と・・・
私も興味を持って読み進めるとなるほど
マザコン娘がショックを受けた理由が判りました。

主人公コナーも思春期まっただ中のデリケートな性格。
いじめを受けている日常の中で、母親との暮らしを心の寄る辺に
して暮らしている。
そんな折、少しずつ平穏が崩れていく出来事が重なり・・・

怖くても逃げ出したくても、向き合わなければならない時もある。
しかし13歳のコナーにとって、乗り越えなければいけないものに
対峙しなければならないとき、どんなに怖かったでしょう。
たった一人で、どんなにか心細かったでしょう。

運命というものがあるなら、人は希望のある方向へ
何とか歩き出さなければいけないのかも。
這い進めなければならない時もある。
たとえ、その先に試練があるとしても。

イチイの大木がコナーに諭した言葉が胸に突き刺さりました。

「人生とは言葉でつづるものではない、行動でつづるものだ。
何をどう考えるかは重要ではないのだよ。
大切なのは、どう行動するかだ。」

私は、この本を読んで泣いた娘っこの感受性の強さを理解している。
だからこそ、この子を守りたい。
全力を尽くすことを改めて思った。



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