あなたはいったいだれ?
私の気持ちをユラユラさせているもの

あなたはどこにいってしまうの?
私の気持ちはフラフラしているのに

もう少しいろんなこと考えたかった
窓からのびるカーテンにまるまって
少しずつあなたは隠れてしまう

絶対みつからないところへ
もう手の届かないところへ

私は夕日の陰影の部屋の片隅で
膝を丸めて頭を沈めて考えていた
時間が経って焦りを感じて生き急ぐように
顔をあげて立ち上がったけれどそれなのに

丸まったカーテンのレールの網目から
射し込む昏い斜光の触手にのっかって
一緒に見つけようと滑りこんだけれど

時間の経過が経ち過ぎて
夜の闇に光の影を見失い

あなたはもういなかった

私は既に喪ってしまった

こんな風に闇は過ぎゆく
冷たい風が肌を撫でゆく

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