読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1486ページ

■スリープ
冷凍睡眠装置によって30年もの間眠り続けることになったアリサ。目覚めた世界は30年後の日本。急速な科学の進歩による世界情勢の変化に驚くアリサの心境を思うと、物哀しい気持ちになる。新しい家事のシステムの進歩等、興味深くまるで本当にあり得るような細かい描写にひきこまれていきました。アリサの誕生からその後を考えるとやっぱり哀しいけれど。「夏の扉」読んでみます。
読了日:12月28日 著者:乾 くるみ


■輪廻(RINKAI)
輪廻と書いてあえてリンカイと読ませるんですね。まさに累々とした因縁を感じさせられました。人の魂って負の強い怨念ともなると強く残ってしまうのでしょうか。私は、現代の犯罪史を読むとそうは思えないけれど(もっと惨たらしい犯罪はたくさんある訳だし)お話として読めば興味深く面白い作品だと思いました。
読了日:12月25日 著者:明野 照葉

■野に出た小人たち―小人の冒険シリーズ〈2〉 (岩波少年文庫)
アリエッティ一家が野原を移動して安住の地を求めて、試行錯誤、創意工夫しながら暮らす様が生き生きと描かれていて、頭の中で楽しく想像しながら読み終えました。アリエッティのお転婆さがとてもかわいくて、スピラーの荒々しい優しさと相まってほのぼのとした気分になりました。続きが楽しみです。
読了日:12月18日 著者:メアリー ノートン


■契約 (光文社文庫)
過去の栄光って、人を物悲しくさせると同時にこの程度での人物ではなかったと、ある種の脳内変換が働いて傲慢さが現れて不幸の種まきをしてしまうものなのかもしれません。常に自分という基準を客観的に判断できると良いんですが、なかなか難しいもの。誰だって自分はかわいいですよね。けれど、いじめた側の立場とたじめられた側の立場の記憶の意識の差がこれ程違うというのも恐ろしいと感じます。人間関係は、いくつになっても難しいです。
読了日:12月18日 著者:明野 照葉


■床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
映画を観てから読みました。どちらも楽しめました。映画は物足りなかったので、その部分が原作によって十分に補われてますますアリエッティの床下生活の様子が想像できて興味深かったです。
読了日:12月07日 著者:メアリー ノートン

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