雨模様の空。
5年5カ月勤めたクリニックを辞めた。
最後の日なのに、普通に仕事してあっという間に過ぎた時間だった。

最後に、みんなにお菓子を配り、先生に金庫を届けに行ったら思いがけず
退職金とハンカチを頂いた。「長い間、ご苦労様でした」と院長が改まって言葉を
かけてくれてうれしかった。
ほかにも、スタッフからプレゼントも頂いて思わずうるっときた。

今まで、働いた経験があっても長くて1年以上だった私。
怠け癖がある私にとって、嫌なことがあっても続けてきた職場がここだった。
こんな私でも、頑張れば続けられるんだと自信を与えてもらった。
とても感謝している。

帰るとき、スタッフと色々立ち話をして笑った。
いよいよ解散となって、毎日見慣れたスタッフとももう会えないんだと思うと
不思議な気分だった。また来週、私はここにふつうに来そうな気がしていた。

そして、「それじゃ元気でね。メールするね。」と別れて、自転車に乗り
振り返らず家を目指して帰った。

帰宅すると、娘っ子がにこにこと玄関まで出迎えてくれて「ママ、お疲れ様」と
手紙を渡してくれた。
聞くと、家人が娘に電話をして私が今日で退職すると話し手紙を書くように言ったらしい。
部屋には、花束がふたつと(私と娘のお雛様用)鉢植えと、娘のガラスケースの
雛人形がセットされていた。
メッセージがあって、「みのわ、長い間お疲れ様でした。」とほかにもいろいろ
労いの言葉が綴られていた。

うれしかったので、メールでお礼の返事をした。

まだ辞めたことに実感はないけれど、これからの生活に不安を感じて求人情報を
眺めたりしてる。
とにかく、頑張ろう。








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