2009年11月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6372ページ

■ミッドナイトイーグル
読了日:11月29日 著者:高嶋 哲夫


■選ばなかった冒険―光の石の伝説 (偕成社ワンダーランド (17))
読了日:11月25日 著者:岡田 淳


■おさがしの本は
私も図書館大いに活用させていただいてます。なので、興味深く読みました。主人公の隆彦さんは、やはりレファレンス・カウンターだけで終わらない「役人」さんでした。それを知ったときこれまでの、言動が納得しました。後半の彼の行き先を知らなければただ単に上から目線の鼻つまみ者なんて思うだけでした。なるほど。なんにしろ、国民には「娯楽」が必要で、それを提供する行政側の思惑との差異に幅があるということを学ばせてもらいました。今後も図書館を大いに利用させて頂きます。
読了日:11月23日 著者:門井 慶喜


■てのひらのメモ
私は自分も子供を育てている立場から、種本千晶の息子さんが事件当夜、ひとりぽっちでお母さんの帰りを待ちながら苦しんだ末に死んでしまったことを重く受け止め、ショックを受けました。私は子供に対して過保護すぎるきらいがあるので、もし私なら、子供が発作が起きたその日はどこにも出かけず子供のそばを離れたりしないのにと考えました。
読了日:11月22日 著者:夏樹 静子


■てのひらのメモ
けれど、このお母さんはバリバリのキャリアウーマンでその日予定されていた会議は彼女がいなければ進まない、大切なものであり、またその時点では息子の様子は回復期を迎え得ると彼女のこれまでの経験に基づく認識のものであったことから、彼女はまずは責任を果たすために仕事に出かけたことを知りました。そのことから、自分とは立場が違う視点からこの事件を受け止めなければと考え直しました。だからといって、会議を終えた彼女の行動にはやはり疑問を感じざるを得ないもので、むしろ考えは彼女に対して批判的に傾きました。
読了日:11月22日 著者:夏樹 静子


■てのひらのメモ
そしてこの本を読み進めるうちに、いつしか自分も裁判員の一員となって事件を検証し、文中の裁判員や裁判官たちの一員になったかのような気がしだし、自分とは異なる意見に気付きもあり、同調も感じるようになりました。多様化する生活の上で様々な事情を抱える人たちが増える中で、起きる犯罪を公平な視点から裁く立場というのはとても難しいものだと思いました。「親切に聞き、抜け目なく答え、冷静に判断し、公平に裁判することなり。」という言葉は日常の中でも十分に息づくものだと思いました。
読了日:11月22日 著者:夏樹 静子


■配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
私は本屋さんより、図書館のほうが滞在する時間が長いのですがとても面白かったです。杏子さんも、多絵ちゃんも、ヒロちゃんも、生き生きと個性が生かされたキャラクターでどのエピソードも楽しみました。どんな職場でも、人間関係が良い方向へ働くとこんなに意義のある毎日になるんですね。素晴らしいです。
読了日:11月21日 著者:大崎 梢


■隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
思春期の男の子たちが何人もいる田舎に、瑞々しい印象の美少女が妹と共に親を失って預けられる。不幸な交通事故の末、両親を失って遠い親戚のルースの元へ。母子家庭で三人の兄弟がいる家に、いきなり同年代の女の子が一つ屋根の下で暮らし始めるという設定が、危険な雰囲気を予想させるものでした。案の定、男のたちは興味津々。でも、女の子を意識するあまり母親のルースの歪んだ縄張り意識に絡めとられ、女の子たちを排除するようになっていく。母親の気持ちと同化するように、女の子をモノ扱いし始めて虐待がエスカレートしていく様子が
読了日:11月17日 著者:ジャック ケッチャム


■隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
勢いがありすぎて、一日一日のスピードが加速するように女の子の環境が劣悪化していきます。とても尋常じゃない沙汰に吐き気がしました。唯一、遅まきながら隣の家に住んでいる男の子が勇気を出して立ち上がってくれたのが、ささやかな希望の光でしたが・・・。母親のルースの男性への恨みが、ひょんなことからあらわれた庇護すべき少女を憎しみの対象に転化していく様子が病的。近所づきあいを避けている社交的でないルース。反対に、自分の子やその友人の男の子たちに対しては対等な扱いをして慕われていたルース。
読了日:11月17日 著者:ジャック ケッチャム


■隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)
きっと彼女は、母親としても女性としても潤いがなく、味気ない人生を噛み締めていたのじゃないかな。ルースにとって、信頼関係を築ける大人の知り合いがいれば良かったのに・・・。
読了日:11月16日 著者:ジャック ケッチャム


■楽園 下
敏子さんから語られる等くんが、思いやりの深い思慮深い男の子なのでとても惜しまれます。敏子さんは、これからも等くんの思い出をよすがにして前向きに生きていくんですね。なんだかせつないです。お兄さんと良い関係になれ、嬉しい再会もあり本当によかったと思います。滋子さんは、支えあう昭二さんという存在に助けられてきたのだなぁと思いました。誠子さんは、間接的にお姉さんの影響で好きな人と別れなければならなくなり、悲しいです。やはり離婚してしまうとよりを戻すのは(以前のふたりに戻るのは)易しくないのですね。
読了日:11月15日 著者:宮部 みゆき


■楽園〈上〉
模倣犯を読んだのがずっと以前で、記憶を手繰り寄せるのに苦労しました。が、前畑滋子の心理描写が丁寧に描かれていて一気に引き込まれていきました。等くんのお母さん敏子さんからの依頼で、サイコメトラーの話に展開していくのかなと思ったら、茜さんが被害者の殺人事件に繋がっていきそこから人間関係が複雑に展開していき、面白くなっていきました。
読了日:11月15日 著者:宮部 みゆき


■運命の人(二)
弓成の逮捕、拘置、裁判と怒涛の勢いで物語が展開し、いよいよ面白くなってきました。弓成と三木との不適切な関係が明らかになり、それに対して妻由里子に対する弓成の態度が腹立たしく感じました。三木とその夫とは別居に至ったわけですがその後の展開が楽しみです。国家権力というのは、やはり個人の力に圧倒的な圧力を与えるんですね。弓成の鼻っ柱が折れる様子に、国家権力の力を感じました。
読了日:11月11日 著者:山崎 豊子


■運命の人(一)
仕事を人生のテーマに据えて、プライドを持って業界を渡り歩く癖の強い弓成。そんなパワーのある男性に惹かれる女性も影響を蒙って普通に人生を歩いていけなくなってしまうのですね。まるで惑星のように。弓成の妻の由里子は、妻の鑑ともいうべき女性ですね。内助の功で夫を支えていく姿が素晴らしい。けれどせつない。由里子の父親とは正反対の夫になぜ惹かれてしまったんでしょうか。
読了日:11月11日 著者:山崎 豊子

■東の海神 西の滄海 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
読了日:11月09日 著者:小野 不由美


■風の海 迷宮の岸(下) 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
泰麒が、自分の仕える王に気が付いた瞬間がとても良かったです。驍宗の覇気が読んでるこちらまで伝わってきました。ちらっと出てきた延麒と延王のシーンが印象的でした。それぞれの王と麒麟との繋がりが興味深いです。
読了日:11月09日 著者:小野 不由美


■風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
泰麒、本当に素直でやさしい子ですね。ちょっと気が弱い部分が麒麟としては心配ですが、今後王を見つけてから成長していくんじゃないかな?と期待してます。慶麒の不器用さはくすっと笑うシーンが多くて楽しめました。李斎も良い味を出しています。
読了日:11月06日 著者:小野 不由美,山田 章博


■二分間の冒険 (偕成社文庫)
娘が読み終わり、とても面白いと絶賛。私も読むことにした。謎の黒猫ダレカと出会い、願い事をひとつだけ叶えてくれるという問いに「時間」をもらった主人公の「二分間の冒険」。一気読みできる面白さでした。
読了日:11月03日 著者:岡田 淳


■武士道セブンティーン
読了日:11月02日 著者:誉田 哲也


■トライアングル
ドラマ観ました。原作のほうはエンディングが違うんですね。サチの母親があまりにも安易な理由でサチを捨てたのが納得いきませんでした(しかも路上に捨てるというのがヒドイ・・・||||(・・、))。花井先生が、教え子の事件がトラウマになって我が娘に対して不安のあまり過剰に心配性になる気持ちは理解できました。その後の子離れしていく過程も、理解ある夫に支えられて良い方向へ向かっていった点が良かった。それ以外のストーリーの流れはあっさりし過ぎて物足りない。もっとサチの心理描写を掘り下げて書いて欲しかった。
読了日:11月01日 著者:新津 きよみ


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