2009年10月の読書メーター
2009年10月31日 読書読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3695ページ
■アミダサマ
暗い雰囲気に包まれたストーリー。悠人と律子にはもっと幸せになって欲しかったが、人それぞれ幸せの価値観は違うか・・・浄監のお母さんは慈悲深くて、思いやりにあふれた人柄だと伝わってきた。そんな母に育てられたからこそ、浄監は道筋が通った人物になったと思う。だからこそ、母親とミハルとの関係はせつない。ミハルが千賀子に生まれた瞬間から温かい愛情を注がれて育てられていれば違った人生を送れたのに・・・出会いとタイミングの重要さをひしひしと感じさせられた。
読了日:10月31日 著者:沼田 まほかる
■今夜は心だけ抱いて
幼い頃に生き別れになった娘と母との関係が興味深くて、手に取った本。現実にはありえないことが二人の身に降りかかって、それぞれが周りの人たちとの関係の中で自分の人生を考えていく過程が面白い。偶然、知った離婚にまつわる両親の本当の理由を悟った辺りから、娘の母親への気持ちが変わってきたように思う。空港で娘の口元を読んだ母の心境が描かれた、最後のシーンがとてもせつなかった。
読了日:10月31日 著者:唯川 恵
■サバイバー・ミッション
東京震災後の日本が舞台になっていて、街の様子等が興味深いです。主人公の特別捜査官利津と、パートナーである人工知能AIのドクターキシモトとのやりとりが面白い。謎めいた連続殺人事件を追っていくうちに、核心に触れていくスピードがテンポ良く次第にぐいぐいと引き込まれていった。被害者たちがなぜ死ななければならなかったのかという理由が、あまり納得いくものではなかったけれど全体的に面白かったです。
読了日:10月28日 著者:小笠原 慧
■月の影 影の海〈下〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
陽子が慶国の国王だということが判明し、国王になる決意をするまでの苦悩と葛藤がせつなかった。楽俊がとても良いキャラで、二人の会話が心温まります。陽子は胎果によって、倭では居場所が見つからなかったけれどこちらの世界で良い出逢いがあったと思います。麒麟のケイキも救出しいよいよこれからですね。
読了日:10月27日 著者:小野 不由美
■ドーン
すごく難しい内容で、読むのに時間がかかりました。でも、この作家の文章が好きなのでじっくりと読み通しました。ドーンの内部での出来事や、子供を亡くした後の妻との心のすれ違い、リリアンとの出会いと別れなど、全体を通して愛する事、許すこと・・・深く内省することを考えさせられました。
読了日:10月26日 著者:平野 啓一郎
■入らずの森
どんな人間にも潜むマイナスの感情。時には持て余し自分自身コントロール不能になることってあると思います。とても怖かったです。
読了日:10月19日 著者:宇佐美まこと
■武士道シックスティーン
最初のほうは、あんまり感じなかったけれど、後半にかけて香織のキャラにも慣れてきたせいか物語が面白く感じられてきた。早苗のキャラがのほほんとしていて、それでいて芯が強くて頑張りやなところが好感持てました。こんな友達が欲しい。
読了日:10月18日 著者:誉田 哲也
■月の影 影の海〈上〉十二国記 (講談社文庫)
中学生の頃に読んだ本の再読。とてもスリリングで面白い。陽子がいきなり日常から非現実の世界へ放り込まれて途方にくれる様子がせつなかった。なんとか闘いを潜り抜けて強くなって欲しい。下巻が楽しみ。
読了日:10月18日 著者:小野 不由美
■小説すばる 2008年 07月号 [雑誌]
読了日:10月14日 著者:
■アンチエイジング
ちょっとありえない感覚で共感できない。夫を振り向かせるための若返りを試みる妻の気持ちも、男としての機能を取り戻すために道を踏み外す夫の気持ちも両方とも極端すぎる。子供がかわいそうでたまらなかった。
読了日:10月14日 著者:新堂 冬樹
■祝山 (光文社文庫 か 36-5)
読了日:10月12日 著者:加門 七海
■小説すばる 2008年 06月号 [雑誌]
読了日:10月07日 著者:
■五月の独房にて
主人公の自分勝手な独白が妙にリアルで、周りの関係者たちの語りから客観視していく作業に少し疲れた。刑務所の同房の人が「殺人でもバラバラ殺人の犯人は怖い。あくまでも自分中心に世界が回っているから」といった感じの内容を言っていた箇所がゾクッときた。
読了日:10月05日 著者:岩井 志麻子
■バリ&モルジブ旅行記 (角川文庫)
読了日:10月02日 著者:銀色 夏生
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