月と砂

2006年2月20日 ふと想う
見上げる夜空にはまりこんだ月は・・・

月が欠ける姿を見上げると、あ・・・私だ。
なんて思うようになった。月が欠けるように私も欠けていく。
子供と離れて暮らすようになってから。
でも、それはもうどうしようもないので受け入れ暮らしている。
このまま一生、私が死ぬまで続く喪失感だ。

何かを失ったまま生き続けていくこと。
それが私の暮らし。
でも、それに絶望してるわけじゃない。

あの日から、私の中で失っていくものや新しく芽生えていくものが
いくつも、何度も、再生されてきた。
絶望もあり、希望もあり。

こんな気持ちは、人にうまく伝える自信がない。
私の中にもし砂時計のようなものがあったなら、それは一瞬も一秒も止まらずに
サラサラと流れ出していく。
無限に、死ぬまで砂がどんどん流れ行ってしまう。
そして私は、止めることも出来ずその様を見つめ続けている。

もし、いつかあの子達に会えたらどうなるかな。
私の砂は止まってくれるのかな。
溜まっていくのかな?
サラサラ・・・音が聞こえてくるようだ。

私の状況は、身内と彼以外誰も知らないから、時々苦しくなる。
どんなに仲良くなっても、打ち明けることが出来ない。
だからいつも私は、人と一歩引いて付き合ってる。
だから、なぜか隠れた生活のような気がしてしまう。

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