イブ

イブの夜。
ズワイガニとアブラガニのボイル。
ローストチキン、ピザ。サラダ。
彼ママのケーキ。

お腹いっぱい食べて、大満足♪
クリスマスの歌を歌いながらビデオを回して
娘ちゃんの笑顔を撮る。

娘ちゃんは、大きなほっぺを膨らませろうそくの火を
二回で吹き消した。赤いりんごのようなまるまるほっぺた。
時々変わる、くっきり二重まぶた。私に似たどんぐりまなこ。

「サンタさん、こまをください」
と手紙に絵を書いた。
まだ字はうまく書けない。
数字も、まだまだ・・・

でも、自分の家の電話番号とママの携帯番号は言えるよね。
迷子になっても大丈夫かな。

この子が可愛い。。
愛しくてたまらない。

彼のこと。
私がうだうだ「プレゼントなしかーーーー」って言うから
本当は明日の朝私を驚かせようと思って用意していた
プレゼントをくれた。
「早く、お風呂用意して」と言われ、浴室に向かったら
置いてあったプレゼントと手紙。

「あらーーー？」
早速開けてみると、腕時計だった。
私が前から欲しいなーって言ってたから、探してくれたみたい。
文字盤がピンクの可愛いデザイン。

ありがと・・・・
手紙を開いて読むうちに、ジーーーンって・・・きた。

彼の率直さ。
私への想い。

今までで一番長い手紙だった。
彼の文字が、不器用ながらも私の心に伝わった。

いつも、早とちりでゴメンね。
ありがとう・・・嬉しかったよ。
私のことを考えて、選んでくれた時計。
気に入ったよ。大切にするからね。

「これでしばらく我慢してね」
なんていわないで、これで十分だよ。素敵だよ！！
とびきりのプレゼントだよ。

彼の少ないお小遣いから、買ってくれた時計。
宝物です。

ありがとう。