働かない息子

2004年12月14日 ふと想う
さっきニュースで「働かない息子」というドキュメンタリーが
流れていた。父と息子の修羅場を見たときはドキドキしたけど
父親の必死な思いがよく伝わってきた。
小学生の頃に両親が離婚し、父に引き取られ祖母に育てられた
息子。「可哀相」という気持ちで接してきた父親は、どんな
気持ちで子育てしてきたのかな。その気持ちがきっと息子に
伝わっていたんだろう。「変な遠慮」みたいなものが父子の間に
流れていたのかな。
息子は、成長し専門学校を卒業後就職せず、パチンコ三昧。
収入もないのに借金を作った。
父親は、息子の「ちゃんと働く」という言葉を信じ、20歳から
25歳まで待った。
でも、全く変わらない現状に息子の将来を危惧し、カウンセラー
の長田百合子さんに相談し、行動に出た。
自分がこうなったのは、親の責任と言い訳ばかり、人のせいに
する息子の言葉・・・それに激した父親が怒る。

いきなり「今日から家を出て、仕事にいけ」
そういってあらかじめ見つけてきた、とび職の寮に連れて行き
帰ってきた父親。
しかし、翌日には職場を逃走し三日間逃げ回った息子。
友達や警察に相談したが、逆に自分の立場を諭され父親の元
に連絡がいく。再び、長田さんに会い、仕事を探すことになった。

念願のパチンコ屋で働き出し、三ヵ月後、長田さんと会う。
息子は、茶髪を黒に染め直し短く切っていた。
その表情は、ひきこもりだった頃とは一変して明るく、自信に
あふれていた。

すごいなー。社会に出て働いて、まっとうにお金を頂くという
行為がここまで人を変えるんだと思った。

父と子のカラオケシーンもウルウルきちゃった。
父が歌う姿を見て、微笑んだ息子の表情に、私までにんまりして
しまったよ。

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